朝はいらない

突然 難病になってしまった。自己免疫肝炎

それは突然

やっと父親が死んで半分ほっとしながらも

言いしれない虚しさの中仕事をしていた。

その日は、職場の定期健康診断の日だった。

午前中採血など済ませ午後から仕事に従事していたら

突然、上司から別室に呼ばれ

「今、検診担当の医者から呼ばれすぐにでも大きな病院へ行って再検査してもらいなさいって

血液検査のデータに異常値が出たらしいわよ」

時刻は、4時をまわって大きな病院って言っても何かにかかっていいのかもわからず

いつもの家庭医に相談し紹介状を書いてもらい次の日飛び込みで診てもらう

準備をすませ悶々と朝を迎えた。

症状は特にない。きっと検査の機械でも壊れていたのでしょう

大丈夫よと言い聞かせながら受診 採血を済ませ診察をまった。

思いのほか早く呼ばれたが医師の顔は優しそうな表情の中、険しさを

浮かべて「入院しましょう」結果を説明しながらとにかくデーターが悪すぎる

原因を突き止めなければを見せられた結果は肝機能の数値が1000超え

あり得ない見たこともない数機にまで跳ね上がっていた。

症状を聞かれても、だるい、前々日夜間に高熱が出たがすぐに下がった

等くらいか・・・

「最悪移植も視野に入れて」医師の言葉に耳を疑いながら

何言ってんの?このおっさん 頭の中でぐるぐる言葉がめぐりながら

取りあえず家族に連絡し入院の準備をして初めての入院生活を迎えることになった。

入院時担当の先生が検査の段取りを説明しに来たので書き留めるのに精いっぱい

心はそこで立ちすくんでいた。

何が起こったかさっぱりわからないが尋常でない数値に劇症肝炎、急性肝炎

肝炎にも色々あったな・・ABC・・でも気持ちが着いて行ってないのは理解していたが

この先の大きな不安を抱えながら取りあえずベットに横になり

気持ちの整理をしようとしたが思考が止まって立ちすくんだまま時は流れていった。

その日から検査ずくめ一つずつ該当しない病気をつぶして残ったのは

自己免疫肝炎で確定診断をもらい治療に入ったのは三日目の朝から

プレドニン50mm点滴でたたくこととなっていった。

相変わらず症状は全くなかったのは良かった事にして家の者の食事の心配、

ペットの世話の分担 職場への連絡

等など動いては点滴 動いては点滴・・

さて 続きはまた次回 

早く現在まで戻ってきたいのだけど書き落としていかないと

立ちすくんだままの自分の救出ができない

これは3月今は10月あれからの毎日を書いてみて立て直さないと

あの日からしゃがみこんだままの自分が泣いているから

朝がむなしくてしょうがないから

あのままみつからないで死んでいた方が良かったと叫んでいるから