朝はいらない

突然 難病になってしまった。自己免疫肝炎

しばらくしたら

激しい落ち込みが襲ってきた。

何だろうすべてが灰色に見える。

話しかけられても笑えるし答えられるが

今まで以上に他人が私を装って話している感じ

世界が一変した。今動いているのは自分ではない

そんな感じで私は空きビンの中にじっと座っている。

空きビンの中は心地よい

だれの言葉も誰の励ましも罵倒も入っては来ない

じっとしゃがみこんでいるともう一人の私が勝手に

事をすすめてくれる それはそつなく対応してくれる。

ただ身体は一つなのであまり疲れないように注意するだけ

病気の方は、取りあえず順調に回復しているようだ

治癒はないだろうが薬のコントロールで何とかなる

今までの私ならこの時点で立ち上がり歩き出せている

でも今回は違った プレドニンのせいか?

私はクリスチャンでいつもなら聖書の言葉や好きな讃美歌などで

癒されていたが今回は生き苦しさのみ残ってまとまっていた感情が

風船がはじけるように中身がどこかへ飛んで行ってしまった。

つらいな・・・そう思ってネットで辛いと検索したら

なぜか森山直太朗に 生きるのが辛いなら と言う歌にヒットした

取りあえず聞いてみた

生きることが辛いならいっそ小さく死んでしまえ・・

しょっぱなから嬉しかった 死んでしまえ私なんて言ってくれる

なんて嬉しいかったんだよ

でも最後まで聞いていると嫌になるまで生きてみてくたばる喜びを取っておけ

 

くたばる みんな最後はくたばるのよね 世界の中のちっぽけな命

少し私もくたばる喜びってやつを取って置こうかなって思えた

 

もっともっと不幸な人もいるだろうもっともっと苦労した人もいるだろう

でも悲しみはその人しかわからない いつも笑顔で良いわねと言われて

笑うしかないだろうと心で答えて 今はそれをもう一人の私がやってくれるから

私はちょっと離れたところで見つめている

さて 疲れた明日は久しぶりの長時間(6時間)仕事的な事をしてくる

どうせ寝れないが 落ちよう

 

また嫌な朝が来る 朝なんかいらない